ネットワークの形成による広域等課題対応支援事業

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事業区分で絞り込み

No.7 OPAM グローカルネットワークによる機能強化事業

No.7 OPAM グローカルネットワークによる機能強化事業)

実行委員会

大分県立美術館

中核館

大分県立美術館

事業目的

1.教育委員会およびこども未来課とのネットワーク事業
本事業において、自然・文化・歴史を美術の視点で視ることのできる機会を展開することで、大分県の自然・文化・歴史に愛着や誇りをもたせ、大人になってからの来館を促す。ひいては、過疎化・少子高齢化という社会的課題の解決の鍵となる郷土を大切にする心を育成する。

2.国際交流ネットワーク事業 2022年3月にウェールズ国立博物館と大分県芸術文化スポーツ振興財団・大分県立美術館との間で締結した「友好と相互協力に関する覚書」MOUに基づき、多文化共生社会の実現に資するような機会を創出する。加えて、海外の美術館のコレクションを活用した展覧会を手がけることの多いメディアの事業部やアート企画会社等に多くの活動を委ねるのではなく、美術館の学芸員の知見や経験を活用、自らの力を発揮し、両館の館長や学芸員に加え、駐日英国大使館等の関係機関とも連携し、良好な関係性を構築し、日本のミュージアムに果たす社会的意義の事例となるよう取り組む。

事業概要

1.将来の文化の担い手である園児、小・中学生や高校生、児童生徒を指導する先生などを対象とした、学校教育との連携や地域の文化施設等との連携によるアウトリーチ活動、また、学校と美術館を往還するワークショップ等を行う。

2.ウェールズの文化風土やウェールズ国立博物館などを紹介する展示・イベント企画の実施や、ウェールズ国立博物館のコレクションを活用した展覧会等の開催に向けた協議や調査等オンラインミーティング、現地訪問・招聘を通じて行う。

実施項目・実施体系

1. 「教育委員会およびこども未来課とのネットワーク事業」

(1)学校・施設往還型ワークショップ(アーティスト招聘による)

(2)学校・施設往還型ワークショップ(美術館による)

(3)学校・施設へアウトリーチ(アーティスト招聘による)

(4)学校・施設へアウトリーチ(美術館による)

(5)学校・施設へ教材巡回キャラバン

(6)教員研修ワークショップ(アーティスト招聘による)

(7)教員研修ワークショップ(美術館による)

2. 国際交流ネットワーク事業

(1)RWCアニバーサリーに合わせたウェールズ紹介展示・イベント企画 (2)ウェールズ国立博物館コレクション展等の開催に向けた検討・準備

実施後の成果・効果等

1. 「教育委員会およびこども未来課とのネットワーク事業」では、出前ワークショップ及び学校と美術館を往還するワークショップを、71園・校に対し141回実施、4,126名が参加。8校12講座は、コロナ禍の影響により中止。美術館独自の教員研修(先生のためのワークショップ)は3講座実施。そのうち1講座はオンラインによるディスカッション形式、1講座はコロナ禍のため2回の延期を経ての実施、1講座はアーティストを招聘したワークショップ実践を振り返る内容を実施した。実施した各事業についてアンケート、インタビューを取った結果、「プログラムを楽しめた」「教師として参考になった」の設問に対して全てが肯定的な意見であった。また、「日頃、目を向けていないものを使って、誰でも出来るような事だったので、とても楽しんでいた」「身近にある紙コップで色々な遊びが展開し想像力と造像力と協力する力など養われた」「クラスの一体感が持てた」「職員も感動した」「鑑賞後、作者を調べたり実際に美術館に足を運んだりと、子どもたちの美術作品に対する意識が変わった」「保護者から「子どもと一緒に描くことがこんなに楽しいなんて!」という声をもらった」「近くに美術館がないためか、家族とも美術館に行ったことがない生徒がほとんど。学校が連れて行ってあげたい…」等、多くの子どもや指導する大人に対して美術を通した感動体験を提供することができ、創造的な人材育成についても一定の効果があったと考える。

2.ウェールズ展示の期間中の来館者数は10,376人であり、ウェールズの魅力を多くの人々に紹介することができた。またMOU締結1周年イベントでは大分県が招聘したウェールズのコーラスグループの重唱を聴くプログラムを設け、約200名の聴衆が集まり他国の文化に触れる機会を創出した。

事業実績(PDF)

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