地域課題対応支援事業

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No.9 安曇野市ミュージアム活性化事業

No.9 安曇野市ミュージアム活性化事業)

実行委員会

安曇野市ミュージアム活性化事業実行委員会

中核館

安曇野市豊科近代美術館

事業目的

市内外の美術館・博物館と連携し、地域全体の課題を共有しながら、美術館・博物館にとり有益な技術や情報を相互に補いたい。教育委員会をとおした学校などの施設との連携を基軸にすることで、今後、発展的に館と学校、施設が交流できるよう道筋を描いていく。
多くの市民にとって見やすく質の高いデジタルコンテンツはなにか、複数館で意見をすり合わせながら、一つのモデルとなるものを作成したい。
地元大学と連携し、学生が館を訪問することで現状にふれながら実践的に考え、将来の人材育成につながるようなプログラムを組む。

事業概要

学芸員にむけた対話型鑑賞研修会を行うことで、ギャラリートークのスキルアップを図り、複数館が、収蔵品を安曇野市内の小中学校に展示し学芸員がトークを交えて紹介する。また特定期間に広域で美術館・博物館のギャラリートークを行い、複数館を巡るプログラムを組む。また10館程の美術館・博物館と連携し、短編のギャラリートーク動画を作成し、有効な情報発信の向上を図る。
各館資料の保存・修復の知識を得るため、作品修復技術研修会を行う。
信州大学と連携し、大学生が実習や館のツアーを通して資料調査・展示、博物館運営について実践的に学ぶ。

実施項目・実施体系

(1)[区分イ]
(ア)学校・出前ミュージアム:各館の収蔵品の中から代表作となる作品を学校に貸出し学芸員がトークを交えて紹介する。
(イ)対話型鑑賞研修会:学芸員にむけて対話を通した作品鑑賞の研修会を行う。
(ウ)作品修復技術研修会:修復専門家の目で、保存・修復について必要な知識や保存方法について実演を交えた研修会を行う。
(2)[区分エ]
(ア)ギャラトークリレー:特定期間に広域で美術館・博物館のギャラリートークを聴き、複数館を巡るようなプログラムを組む。
(イ)信州大学連携:大学生に実習や館のツアー、研修に参加してもらい、将来につながる実践的な演習を行いながら、大学生の視点で美術館・博物館の課題や工夫を共有する。
(3)[区分オ]
(ア)オンラインギャラリートーク:10館程の美術館・博物館と連携し、短編のギャラリートーク動画を作成し、有効な情報発信の向上を図る。

実施後の成果・効果等

近隣自治体の美術館博物館と連携し、各々のノウハウを共有し、地域の小中学校,大学との関わりを深めながら、地域全体の美術館博物館機能向上を図ることができた。
各館の学芸員が、対話型の鑑賞研修を受けたあと、小中学校に出向き、1日出張授業を行い、対話による鑑賞教育のノウハウを徐々に獲得してきている。また中学校に長期間資料を貸し出し、授業に活用してもらうことで、より深い地域の文化の学びへとつなげることが出来た。出前授業後、館の学芸員が学校へ招かれるなど、関わりを続けながら地域のニーズをより広く知るきっかけとなった。
オンライン動画作成にあたっては、専門家から助言をもらい、ギャラリートーク、動画の編集、発信力向上のためのノウハウを学び、モデルとなるコンテンツを作成することが出来た。
大学との連携では、学生が館を訪問し、資料を借りて整理・調査・展示を行い、実践的な学びとなった。研修会では、館の職員のみならず、大学生や近隣自治体の学芸員、地域の美術館のボランティアも参加し、広範囲で作品鑑賞や資料修復・保存のスキルを学んだ。学芸員らが相互の課題を共有し、大学生や美術館ボランティアも加わったことで、地域全体で継続的な鑑賞教育、作品保存・維持の意識を高める機会となった。

事業実績(PDF)

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