地域課題対応支援事業

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No.7 守れ!文化財~モノとヒトに光を灯す~

No.7 守れ!文化財~モノとヒトに光を灯す~)

実行委員会

「守れ!文化財~モノとヒトに光を灯す~」事業実行委員会

中核館

新潟県立歴史博物館

事業目的

博物館のチカラのみによるではなく、市民(ヒト)のチカラによって守り受け継ぎ、多くのヒトが関わってこそ文化財が守られるという、「守れ!文化財」の意識醸成を目的とする。そのため、日本初の公立盲聾学校である京都盲唖院と、日本で三番目の盲学校である髙田盲学校をモデル事例として、その方策を検討する。また、当該資料群について積極的な活用を行い、社会の側の理解を促進するために展示などを行う。
①保存・活用する(1)
京都府立聾学校:教員・生徒とともに資料を活用したワークショップ、展示を行うことで資料への理解を深める。そして、展示をつくる過程で、資料の取り扱いを学んだり、学校自身による日常的な資料の点検へとつなげていく。
②保存・活用する(2)
髙田盲学校:博物館や障害者団体等と連携したワークショップを行うことで、新しいコミュニティを形成していくことを目的とする。かつて学校があった上越地域だけでなく、新潟県内(中越地域)などに訴求し、それぞれの学校や施設にのこる歴史資料もふくめて、守る意識の醸成につとめる。
③文化財の活用
これらの資料群について展示により公開し(文化財の積極的な活用)、社会の側の認識の深化を図る。

事業概要

①保存・活用する(1)
京都府立聾学校:京都府立聾学校については、生徒とともに資料を活用したワークショップ、疑似展示制作を行う。そのなかで資料の価値とともにその取り扱いを学ぶ。
②保存・活用する(2)
高田盲学校:上越市立歴史博物館や新潟県内はもちろん県外との関連団体と連携しながらワークショップ等を実施し、活用していく。活用するために資料目録を整備すると同時に、上越市の指定文化財の方向性を検討し、保存の道筋をつける。
③資料の公開(展示)
これらの資料群(文化財)について積極的な活用の一環として、展示を行う。

実施項目・実施体系

1.しょうがいに関わる資料の調査・活用事業
(1)資料の活用・公開
①展示
②ワークショップ(長岡市・京都市)
③展示検討会議

実施後の成果・効果等

①保存・活用する(1)
京都府立聾学校については、資料を活用したワークショップを行った。明治36年当時の授業風景の写真と実際の資料の比較を通して過去・現在・未来を繋ぐイメージを持ってもらうものとした。また自ら写真や資料を選定し、キャプションも製作、資料室にミニ展示を作ることでさらに資料への想いを強くさせるものとなった。その展示作業においては重要文化財の実物ではなく簡易レプリカを使用し、実際の扱い方を学び、生徒自ら展示する機会も設けた。
②保存・活用する(2)
上越市の高田盲学校資料について、整理作業を進め、「文化財」としての指定への準備を進めた。指定については来年度以降の見通しができつつある。
また身体障害者補助犬に関する各協会との連携により、関連事業として「ほじょ犬のひろばinながおか」を実施し、「障害」を多角的に理解する機会を設け、参加者の多くに理解が広まったと思われる。
③資料の公開(展示)
当事業にかかる資料群をもとに、展覧会『守れ!文化財 「障害」をめぐるモノとヒトに光を灯す』を開催。「障害」を多方面から考える機会を作り、またモノを守る意識醸成を図った。アンケート結果などから、観覧者は相応に理解が高まったものと考えられる。

事業実績(PDF)

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