地域課題対応支援事業

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No.2 鉱山県・秋田を未来につなげる~未記載鉱石標本の継承を目的としたデータベース化事業~

No.2 鉱山県・秋田を未来につなげる~未記載鉱石標本の継承を目的としたデータベース化事業~)

実行委員会

資料館所蔵鉱石標本の継承事業実行委員会

中核館

秋田大学大学院国際資源学研究科附属鉱業博物館

事業目的

地方の鉱山系資料館が所蔵する貴重な鉱石標本を適切に管理し、未来に確実に継承するための基盤を構築することを目的とする。さらに、標本のデジタルアーカイブ化を進めるとともに、貴重標本の分析を行い学術分野での利用を促進する。

事業概要

秋田地域の鉱山系博物館・資料館による交流イベントで、各施設の標本の管理状況を把握する。講演会を開催し標本管理と利用に関する先進事例を学ぶ。資料館が所蔵する未記載の鉱石標本の専門家による記載・同定作業を進め、データベースを構築する。代表的標本のデジタルアーカイブ化と動画展示、学術利用に資する分析データを取得する。

実施項目・実施体系

専門家による鉱石標本の台帳記載・5館共有データベース作成

デジタルアーカイブおよび展示コンテンツ作成・公開

学術的に重要な標本の分析データ取得・全館で共有  

鉱山系資料館交流事業「あきた鉱山サミット」標本管理に関する情報交換・先進事例の講演会開催

実施後の成果・効果等

鉱物・鉱床学分野の専門家の目を通して、地方の鉱山系資料館が保蔵する鉱石標本の管理状態をチェックするとともに、データベースを構築した。開館以来ほとんど手つかずの状態であった標本管理の基盤を整備できた意義は大きい。代表的標本の3D動画では、標本情報と回転などの動き、細部の拡大などが加わることで、来館者に標本のみどころや魅力をアピールすることができた。この事業を通して、資料館の職員や関係者は、標本の取り扱いの注意点を学習して、標本の適切な管理が資料館運営の中で最重要事項であることを理解するとともに、標本の価値を再発見し見せ方を意識した展示を考えられるようになった。全体のごく一部に過ぎないが、学術利用に資する標本の学術データも取得し、標本の高度利用の足がかりができた。

事業実績(PDF)

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