地域課題対応支援事業

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No.16 都市・農村間アートインクルージョン推進事業

No.16 都市・農村間アートインクルージョン推進事業)

実行委員会

奈良地域アートインクルージョン推進事業実行委員会

中核館

入江泰吉記念奈良市写真美術館

事業目的

奈良市や奈良県の中山間地域等に在住し、博物館・美術館へのアクセスが困難な市民を対象に、博物館・美術館サービスのアクセス改善に取り組む。その際、博物館・美術館のコレクションが触媒となって、都市部と農村部の交流、大学生とこどもや高齢者の交流を深め、地域活性化と社会包摂を進めるとともに、こうした一般市民の博物館・美術館への理解と関心を高めることを目的とする。

事業概要

大学生などの若者が、研修を経た上で、奈良市内の中山間地域や、県内の農村部の町村に赴き、「出張美術館」として、地域の市民(こどもたちや高齢者)にデジタル美術館へのアクセス方法の指導補助等のアウトリーチ活動を行う。さらに、事後の「オンライン交流会」を行い、参加者の知識の定着等を図る。

実施項目・実施体系

1.実行委員会立ち上げ
2.アートインクルージョン事前研修
第1回(9/25(月)開催)「Matterport 技術と実用例の紹介」
第2回(9/30(土)開催)「Minecraft と学習法の紹介」
3.出張美術館
11 月23 日(木・祝)開催 於:吉野郡下市観光文化センター
12 月9日(土)開催 於:奈良市田原公民館
12 月17 日(日)開催 於:奈良市都祁交流センター
令和6年1月21 日(日) 於:月ヶ瀬ワーケーションスペースONOONO
4.オンライン交流と受入れ地区小中学校との事業レビュー

実施後の成果・効果等

2.アートインクルージョン事前研修
参加者アンケートを行った。「あまりためにならかった、興味をもてなかった」といった否定的な反応は全くなく、メタバースを用いて時間や空間を越えた文化の共有ができること、本物の文化芸術ならではの良さを伝えることの重要性に関する指摘が寄せられた。参加した学生には、出張美術館への参加動機を与える機会となった。
3.出張美術館
来場者に大人向け、子ども向けの別でアンケートを行い、効果を確認した。奈良市より持参し、展示を行った入江泰吉作品に対しては、大人からも子どもからも「きれいだった」「ほかの写真も見てみたいと思った」「もっとじっくり鑑賞したいと思った」など文化芸術への興味関心を抱かせる効果が確認できた。また、ワークショップ『マインクラフト「ブロックアートを作ろう」』についても、参加した子どもの大多数から楽しかったとの評価を得ているほか、大人からも「美術を感じながらマインクラフトを行えた」「息子が美術館賞をするきっかけ」となったといった肯定的な評価が寄せられた。当日の状況は事業HP を設けて公開している。 https://naramobilemuseum.jp/jp
また、事業の模様は奈良市都祁小学校、奈良市月ヶ瀬小中学校のHP でもトピックスとして紹介された。
4.オンライン交流と受入れ地区小中学校との事業レビュー
上述の事業HP には、「3.出張美術館」の模様を収録したYoutube 動画を掲載し、コメント欄を通じて参加者間で情報交換ができるようにした。また、田原、都祁、月ヶ瀬における事業のレビューとして地区小中学校との意見交換の場を設けた。

事業実績(PDF)

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