地域課題対応支援事業

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No.29 M3(Motto Minnna no Museum)プロジェクト

No.29 M3(Motto Minnna no Museum)プロジェクト)

実行委員会

M3プロジェクト実行委員会

中核館

大阪市立自然史博物館

事業目的

様々な障がいがある人々の中で、今年度は特に視覚に障がいのある方、発達障がいのある方を対象とする取り組みを中心に実施する。対象の方々が博物館を楽しめるようなプログラムや利用環境整備の工夫を試し、そこで得た知識や改善点を各地の博物館に技術移転し、普及させられるように取りまとめることを目的とする。合わせて、意識改革と相互協力を広げていけるよう、ネットワーク活動の充実を図る。

事業概要

1)視覚障がいの方々に博物館を楽しんでもらうプログラムづくりを試み、試行実施し、評価する。2)平常の常設展示などへの受け入れ改善として、点字・墨字冊子など支援資料、触察案内図、職員むけに適切な対応を促す研修を行う。3)発達障がいのある利用者のためのプログラム作成・試行と利用促進のための講演会やソーシャルストーリーガイド作成実習の実施。4)博物館の取り組みを多くの方に広く知っていただき、障がい者とともに楽しむためのフェスティバルへの参加促進・シンポジウムの開催

実施項目・実施体系

1)視覚障がい者に博物館を豊かに楽しんでもらうためのプログラム開発と試行

①収蔵品レプリカに触って楽しんでもらうプログラムの工夫と試行

 ②プログラム改善のための意見交換会

2)視覚障がい者に常設展示を楽しんでもらうための改良・工夫

①セルフガイドの作成(点字・墨字パンフレット作成、触察案内図試作、先行事例調査)

②視覚障がい者接遇向上のための博物館職員向け研修

3)発達障がいのある利用者のためのプログラム開発と研修実施

①発達障がいのある利用者のための博物館を楽しむプログラムの開発と実施

②発達障がい者への理解とより良い施設利用を促すための講演会と研修

4)様々な人がともに博物館を楽しむためのイベント・講演会の実施

①自然史フェスティバルへの参加の促進と障がい者支援団体の出展

②インクルーシブな博物館のための講演会・シンポジウムの実施

実施後の成果・効果等

触察用の美術品レプリカと触察ワークショッププログラム、大阪市立自然史博物館の点字版展示見学ガイド、展示項目リスト(点字版、墨字版)、発達障がい等のある人を対象としたワークショッププログラム、高槻市立自然博物館への来館方法を示したソーシャルストーリーガイドが完成した。大阪市立自然史博物館の触察案内図の試作を行った。障がい当事者を含む市民を対象としたワークショップ・講演会には延べ627名、博物館関係者が対象の講演会・研修には延べ440名(以上、オンラインでの後日配信含む)、大阪自然史フェスティバルには17,300名の市民の参加があった。博物館関係者が障がい者スポーツセンター、障がい当事者、障がい者支援団体と結びつくことができ、大阪周辺での博物館の社会包摂的な取り組みの機運を創出できた。

事業実績(PDF)

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