地域課題対応支援事業

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No.27 誰もが楽しめる鑑賞の授業をつくる(多様な見え方・感じ方)

No.27 誰もが楽しめる鑑賞の授業をつくる(多様な見え方・感じ方))

実行委員会

文化財に親しむ授業実行委員会

中核館

京都国立博物館

事業目的

本事業では、長年実施してきた「文化財に親しむ授業」に、「多様な見え方・感じ方」という視点を加え、「誰もが楽しめる鑑賞の授業」を作ることを目的としている。さらにそれらを踏まえて手引きを作成し、今後の訪問授業や、博物館の教育プログラム、学校での鑑賞の授業に役立てることを目的とする。

事業概要

「誰もが楽しめる鑑賞の授業の実践」では、京都市立の小中学校(育成学級、色弱の児童・生徒を含む)への訪問授業と、教員が実施する授業への複製貸出を主たる事業とする。「事例調査・手引きの作成」では、先進的な事例を行う博物館に調査に赴き、訪問授業やその他の博物館教育プログラムに活かすことのできる情報を収集する。これらをもとに、「誰もが楽しめる鑑賞の授業をつくるための手引き」を作成する。

実施項目・実施体系

1.誰もが楽しめる鑑賞の授業の実践   
①学校と打ち合わせ・内容検討
②スクーリング(勉強会)
③訪問授業
④複製の貸出
⑤アンケート実施・分析
2.事例調査・手引きの作成
①他館の事例調査
②手引きの作成・共有

実施後の成果・効果等

見え方や感じ方の多様性に留意して活動を行うことで、訪問授業の内容を改善することができた。これまでの授業では、色が見えにくい子どもや、育成学級から合流して参加している子どもにとってハードルのあるものであったが、彼らの存在を意識し、その特性を知ることで、彼らだけでなく、多くの子どもたちにとって、これまでより分かりやすく、参加しやすい授業に改善することができた。  また教員向けの小冊子「授業で使える!日本の絵画 鑑賞のヒント」は、補助対象期間中の活動に加え、過去の長年の活動で蓄積された知見を反映して作成することができた。この内容を教員と共有することで、より多くの子どもたちが文化財に親しむきっかけとなるとともに、「見え方・感じ方には多様性がある」という意識が広がるきっかけになることが期待できる。

事業実績(PDF)

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