地域課題対応支援事業

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No.10 よこはま縁むすび講中

No.10 よこはま縁むすび講中)

実行委員会

よこはま縁むすび講中実行委員会

中核館

横浜市歴史博物館

事業目的

本事業の目的は以下の3点です。

1点目は、中核館としての取り組みによって構築してきた面的ネットワークの拡充・立体化から「深化および見える化」につなげることです。現在の行政区をまたいだ積極的な活動の交流促進、またメディアや大学との連携による情報の見える化を通して、地域に存在する文化遺産を共有する地域文化圏の形成を目的とします。

2点目は、団体や活動場所の相互紹介を目的に、対象エリアを生活圏とする人々に対し、地域文化の普及啓発を目的としたワークショップ等を開催し、取組自体を情報としてウェブサイトを通じて発信していきます。  3点目は、地域文化圏の形成を進める取組において中核館の専門分野である「歴史」や構成施設の専門分野である美術や芸術に加え、地域団体が扱う自然科学や産業・工業技術(ものづくり)などの多様な分野とも融合し、地域文化の総合的(学際的)な再発見に結び付けることを目的とします。

事業概要

本事業は、大きく2つの事業によって構成されます。

(1)地域文化圏醸成事業:横浜北部4区(旧港北区:港北区・緑区・青葉区・都筑区)をひとつの大きな地域文化圏として認識できるような情報の集約と発信を行いました。

(2)地域文化普及啓発事業:市民が地域を知って、より身近に感じられるような集客型または公開型事業を行いました

実施項目・実施体系

(1)地域文化圏醸成事業
①地域の活動団体・ユニークベニューの洗い出しおよびリストの作成
②地域と本事業をより深く知るためのコラム記事、動画の制作
③ウェブページの制作および公開
④メディアと連携した情報発信
(2)地域文化普及啓発事業
①港北区
1.4区をめぐる小机城ガイドツアー
2.「小机の重政」4区巡回上映会
3.秋の陣〜チャンバラ合戦+小机城クエスト
②緑区
1.地域の土を使った絵画の巡回展示
2.大山街道を往く〜旧長津田宿と長津田十景
③青葉区
1.あざみ野カレッジ
2.外国語を母国語とする親子フリーゾーン
3.リサイクルアート小学校ワークショップ
④都筑区
1.かやぶき屋根プロジェクト
2.区内ものづくり企業によるものづくり体験

実施後の成果・効果等

事業開始時点の課題分析の内容に沿って事業を実施しました。

コラム記事として単なる事業レポートではないテーマ性を持った地域を深ぼりする記事を、横浜北部を中心に地域情報を発信するウェブメディアである「森ノオト」により4本制作し「よこはま縁むすび講中」ウェブサイトで公開しました。また、博物館学を専攻する「横浜国立大学大原研究室」の協力で、地域文化資源、横浜北部4区のユニークベニューをまとめた資料についてもウェブサイトに公開することができました。これらは「よこはま縁むすび講中」の今後の活動「深化および見える化」に寄与するものとなります。結果として、発信に利用したウェブサイトのPV数は以下のとおり大幅増となりました。

・令和3年度PV:3,211・ユーザー:975

・令和4年度PV:5,472(前年度比170.4%)・ユーザー:2,609(前年度比267.5%)

(2)地域文化普及啓発事業としての参加型・公開型プログラムにおいて、①港北区2.「小机の重政」4区巡回上映会や②緑区1.地域の土を使った絵画の巡回展示などのように、ひとつのプログラムを複数の地域にまたがって実施することができ、プログラム実施主体につながる参加者が他地域の場所を知り、プログラム実施会場につながる参加者が他地域の活動を知る相乗効果が見られました。さらに④都筑区2.区内ものづくり企業によるものづくり体験では、都筑区内の中小製造業(メイドイン都筑)と博物館との連携が進み、異分野間での協働事業が拡充できました。なお、行政区を越えた事業マッチングの件数は令和4年度実績値8件となりました。 そして、本事業をきっかけとして、横浜市南西部の旧戸塚4区(泉区、栄区、瀬谷区、戸塚区)の文化的なつながりを模索する動きが見られたことは、本事業の波及効果と捉えることができます。

事業実績(PDF)

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