地域課題対応支援事業

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No.26 博物館を核としたパブリック空間活用イノベーションプログラム

No.26 博物館を核としたパブリック空間活用イノベーションプログラム)

実行委員会

京都歴史文化施設クラスター実行委員会

中核館

京都府京都文化博物館

事業目的

本事業では、近年、世界各地のまちづくり組織の新たな注目の的となっている「みち」を対象に、みちの価値を高め、空間の適切な利用法を検討し、そこで催事等を実施して、新たな社会関係創出の場とすることを目的とした。みちは開放空間でもあり、使い方次第で三密を避けられることも注目した理由である。

事業概要

本事業は、みち資源活用事業とみちづかい可視化事業で構成した。前者はみちの資源として、みちそのもの、建物、景観をとりあげ、みちが憩いの場や芸術鑑賞、文化活動、社会関係構築の場となることを実証的に示した。後者の事業では、博物館資料を活用して、近世〜近代のみちづかいの多様さを「カオス」と捉え発信し、現代に活かせるアイデアを多数示した。

実施項目・実施体系

(1)みち資源活用事業
①ネットワーク構築・担い手育成会議の実施
②先進事例等の調査 
③シンポジウムの開催
④講演会・ワークショップの開催 
⑤参加体験イベント・ツアーの開催 
⑥文化資源マップ作成 

(2)みちづかい可視化事業
①展示ワークショップ開催
②アンケート・インタビュー調査の実施

実施後の成果・効果等

本事業の成果を測るため、「みち」の資源の活用に関する取組に参加した方の満足度や意見収集等をおこなった。結果、地域住民の約60%、沿道店舗の約54%が満足と回答した。肯定的に受け止められたことを示すものの、残り約3〜4割は「どちらでもない」を選択し、まだまだ取組内容には改善の余地が大きいことがわかった。一方、人材育成を兼ねて取り組んだ、過去(近世〜近代)の「みちづかい」を可視化するための展示ワークショップは、参加者の約9割が満足していた。いかに多様な使い方がされていたかがよく伝わった結果である。したがって、今後の活動発展の仕方として、過去からアイデアを得て、現在の活動をさらに多様化する工夫をするという道筋が得られた。

事業実績(PDF)

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