令和6年度 ネットワークの形成による広域等課題対応支援事業
No.8 地域間連携による歴史・文化のアートの学びプラットフォーム実証事業とGIGAスクール展開
                実行委員会
たつの歴史遺産活用実行委員会
中核館
たつの市立龍野歴史文化資料館
事業目的
・中核館と市内連携館及び市外連携館の歴史・文化資料を通してネットワークの強化をはかり地域連携を進める。
・「デジタルBOOK」「メタバースミュージアム」「みどころキューブ」で貴重な資料を「学びのプラットホーム」で共有し活用する。
・GIGAスクール事業で使用するデジタル資料は、学びのプラットフォーム上で学校教育課と共有し、STEAM教育やICT教育で活用する。
・高品質のデジタル資料をGIGAスクール・インクルーシブ教育でリアルなレプリカを使いながら多様な鑑賞方法を試行する。
事業概要
博物館同士の連携強化を図り、文化・歴史遺産を「アート教育用のデジタル作品画像/レプリカ等の素材」として制作して、リアル/バーチャルによりアート鑑賞を可能にする。リアルとデジタルを同時に体験できる学びの場を提供し、学校教育や生涯学習における博物館の積極的な利用促進とGIGAスクール教材への提供を実証する。
実施項目・実施体系
1.博物館同士の地域連携の強化
 各館の所蔵する資料の相互活用。学びのプラットホームにて、資料共有。
2.デジタル作品画像/レプリカ製作事業
3.デジタルブック設計・製作・配信事業
4.メタバースミュージアム構築・運営管理事業
(1)11月29日(金) たつの市役所 メタバースミュージアム、仕様説明会
5.みどころキューブ・デジタル作品画像配信事業 
(1)11月29日(金) たつの市役所 みどころキューブ仕様説明会
6.国際名画鑑賞講演会事業/アート体験学習ワークショップ事業 
(1) 学芸員・教諭の体験学習 11月29日(金)
①内容:モナリザの不思議~高精度複製絵画資料を使って~ 
講師:林明夫氏 (公益財団法人)大谷美術館副館長
②内容:投影と錯覚~バーチャル美術館を使った図形学習~
講師: 佐久田博司氏 青山学院大学名誉教授
(2)たつペディア展
 龍野歴史文化資料館企画展においてコンテンツ紹介 1月21日(火)~2月28日(金)
(3)たつペディア展・ワークショップ
 ①龍野小学校6年生1月23日 ②同4年生1月24日 ③同5年生2月4日
(4)たつペディアを活用した実証授業 コーディネート・協力 龍野文化伝承会
①揖西西小学校4年生 1月28日・29日
②龍野東中学校美術 2月4日,6日,13日 計12回(1・2年生。特別支援)
龍東Art Move 2月2日(日)
7.インクルーシブ教育推進事業 
デジタル作品画像やレプリカ等を活用した、インクルーシブ教育方法を検討する。
(インクルーシブ体験ワークショップの実施)
・土器を作ろう 2月3日(月) 龍野歴史文化資料館
実施:えびす・神戸芸術工科大学 参加者6名
・相撲の神様 野見宿禰に触れて、土器を作ろう 2月16日(日) 龍野歴史文化資料館実施:手をつなぐ育成会
8.WEBサイトによる魅力発信事業 
学芸員のスキルアップを図る。魅力的なWEBを作成・発信する。
令和7年1月18日(土)~2月28日(金) 開設
実施後の成果・効果等
①地域資料館の強みを活かして、実証授業、体験ワークショップを実施、アンケート結果による評価委員会で得た成果・効果を記す。
事業参加者の満足度は(大変楽しかった。楽しかった)を取り上げ有ると、90%以上の多くの方が「学びのプラットホーム」のコンテツの効果を認めるものであった。
②たつペディア展でのワークショップ、デジタルコンテンツに興味をもった子どもたちが夕方に親子で来館する、当日リピーターが3組(8人)いた。子どもだけの来館者は延べ45名(4年~6年生80人中)の56.2%。これまでにない効果があった。
③間近で見られるモナ・リザ、触覚で作品を鑑賞できる装飾土器は、高精細画像がみれるデジタルコンテンツの活用はインクルーシブ教育及びGIGAスクール教材の提供として教育的効果が高い。
④博物館DXへの推進を地域資料館から発信できたことは意義がある。地域密着型の地域資料館ならではの体験学習の展開が可能。
地域連携において博物館を拠点に展開。シビックプライドの醸成、関係・交流人口への寄与。