ネットワークの形成による広域等課題対応支援事業
年度絞り込み
事業区分で絞り込み
No.3 ジオパークネットワークを活用した展示と地域を結ぶ博物館機能強化事業
実行委員会
糸魚川ジオパーク協議会ジオサイトの魅力発信実行委員会
中核館
糸魚川フォッサマグナミュージアム
事業目的
全国の博物館及びジオパークのネットワークを活用し、以下の事業目的を達成する。
① 全国の博物館とジオパークのネットワーク形成
② 博物館と地域コミュニティの距離を縮める表現方法とノウハウの共有
③ 博物館内で完結する学びから、現地での学びの起点となる博物館の実現
④ ローカルなモノ・コト・ヒトからグローバルな視点を伝えられる人材の育成
⑤ 地球スケールの視点の共有による、各館・地域の個性と多様性の理解
事業概要
上記の目的を達成するため、以下の事業を実施する。
① 全国の博物館及びジオパークがもつ知見を集結させ、日本の大地の成り立ち(ストーリーブック)を編纂する。
② ストーリーブックをもとに、その時代を物語る標本、関連した景観・文化・食などをリンクさせた新しい複合的デジタルアーカイブを作成する。
③ 上記のデジタルアーカイブをもとに、巡回展示キット(解説パネル等)を作成し、令和6年度から全国30カ所程度を会場とした巡回展に使用する。
④ 上記に関連した研修会等を開催する。
実施項目・実施体系
1. 日本の大地の成り立ちをテーマとしたストーリーブックの作成
(1) 地球・日本・地域の成り立ちに関する資試料の収集
(2) ストーリーブック検討会議の開催(第1回研修会)
(3) ストーリーブックの作成・発信
2. 標本と地域をリンクさせたデジタルアーカイブの作成
(1) デジタルアーカイブ基礎研修会の開催(第1回研修会)
(2) 標本類のデジタルアーカイブ化作業
(3) デジタルアーカイブの構築・発信
3. 巡回展示「地球時間の旅」の作成
(1) ストーリーデザインに関する研修会の開催(第2回研修会)
(2) 意識変容を促す展示表現に関する研修会の開催(第3回研修会)
(3) 会場レイアウト検討会の開催
(4) 展示パネル等作成作業
(5) 巡回スケジュール調整
(6) モニター展覧会の開催
(7) 広報宣伝物作成
実施後の成果・効果等
1.日本の大地の成り立ちをテーマとしたストーリーブックの作成
(1)21地域のジオパークから計100枚のストーリーカード(地域の大地と自然と人の物語)を集めることができた。
(2)アーカイブ、巡回展示に台本となるストーリーブックを作成することができた。
2.標本と地域をリンクさせたデジタルアーカイブの作成
(1)ジオパーク・博物館関係者でアーカイブのノウハウと課題を共有できた。
(2)標本と地域を繋ぐ複合型デジタルアーカイブを試作できた。
3.巡回展示「地球時間の旅」の作成
(1)グローバルな視点からローカルなストーリーを伝えるストーリーデザイン能力を向上することができた。
(2)意識変容を促す展示表現のアプローチとして、グローバルなコトをローカルなコトと結びつける科学的裏付けの重要性と訴求力を導くことができた。
(3)全国から集まった40人の博物館・ジオパーク関係者と展示内容を確認することができ、地域ごとの特色を表現するアイディアを共有することができた。