MuseumDX(博物館DX)推進事業

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No.3 「京都文化次世代データセンター(仮称)」の構築のためのプロジェクト

No.3 「京都文化次世代データセンター(仮称)」の構築のためのプロジェクト)

実行委員会

京都歴史文化施設クラスター実行委員会

中核館

京都府京都文化博物館

事業目的

京都文化博物館を中核に「京都文化次世代データセンター(仮称)」構築を企図。ここに各種資料を持ち寄ってデジタル化できる設備とノウハウを整える。2025年度の本格稼働を計画し、その重要なステップとして本事業は、①最先端の技術や制度の素養を持つデジタル人材の育成、②データストック作業のGood Practiceモデルの構築、③デジタル化した文化財をまちづくり資源等とする実践例の蓄積を目的とした。

事業概要

本事業の前提として機器類を中核館が揃えた。そして京都の複数の博物館・文化施設と地域組織等が結集し、上記目的①に対応して技術研修会やワークショップの開催、②各種資料群のデジタル化の実践、③京都の「三条通」を主テーマに各館のデータストックをアウトプットする場としての試験的メディアの構築とその活用実践を行なった。

実施項目・実施体系

(1)人材育成事業
①研修会等 ②展示活用のためのワークショップ ③成果報告会 ④アンケート等
(2)データストック事業
①先進事例調査 ②地域資料デジタルデータストック ③写真資料ストック
④学校資料ストック ⑤企業資料ストック ⑥まちなみ資料ストック
(3)データオープン化事業
①先進事例の調査 ②地域データのオープン化(三条デジタルマップ作り)
③まちなみ(建築)コンテンツ作り ④まちなみ映像コンテンツ作り
⑤ワークショップ ⑥デジタルデータ活用に関するシンポジウムの開催

実施後の成果・効果等

各種資料のデジタル記録・データ蓄積、それらの公開コンテンツ制作を順調に進められたが、何より成果の第一は、人材育成にある。博物館DXを単なる業者への外注に終わらせないため、本事業では、専門家・業者らの協力をえながらも、実行委員会組織員や関係者自らが撮影作業等のデジタル化作業を実践し、技術的理解を深め、課題を検討してソリューションを考える等の実践的問題解決の力をつけることができた。コンテンツ制作にあたって、当初、要件定義や技術用語に思考が止まっていた様子の実行委員会組織員らが、事業終盤では自ら意見を言えるようになったことは象徴的である。こうした力の涵養が上記データセンターの運用ひいては地域の文化財保全・文化振興に良い効果を生み出すことが期待できる。

事業実績(PDF)

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