地域課題対応支援事業

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No.16 安曇野市ミュージアム活性化事業

No.16 安曇野市ミュージアム活性化事業)

実行委員会

安曇野市ミュージアム活性化事業実行委員会

中核館

安曇野市豊科近代美術館

事業目的

近隣自治体の美術館博物館と連携し、各々のノウハウを共有することで地域全体の美術館博物館機能向上を図る。インターネットを活用しながら、遠方からも複数の美術館・博物館に足を運んでいただくきっかけを創出する。小中学生に向けて、作品や現役のアーティストなどの本物に触れる機会を創りwebブックを活用した鑑賞補助コンテンツを配信するなど、児童生徒の感動の醸成に寄与し、学習の機会を広げる。地元大学と連携し、学生が館を訪問して現状にふれながら実践的に考え、将来の人材育成につながるようなプログラムを組む。  専門家を招き、研修会を行うことで作品の保存・維持のスキルを身に着け、多くの市民に見ていただけるよう努める。

事業概要

特定期間に複数館の職員がギャラリートークを行い、相互に他館を紹介するほか、美術館・博物館の資料を学校に持ち込み、1日解説を行うことで職員同士が作品鑑賞のスキルを学ぶ機会を得た。本物の作品や現役アーティストによるパフォーマンスで生の芸術に触れる機会を作った。美術館博物館学芸員等研修会では、彫刻クリーニング専門家から実技をまじえたレクチャーを受け、すぐ実践可能な修復・保存の専門知識を深めた。一般向けオンラインギャラリートークの配信、タブレット端末で見られる作品解説のwebブックの市内への全児童生徒に配信により、オンラインコンテンツを充実させることに努めた。相互に聴講することの少ない学芸員等による美術講座を市内施設で行い、オンラインで同時配信した。博物館経営を学ぶ学生を対象に各館を巡るプログラムを組み、館所蔵の資料を大学に貸し出して大学内で調査・展示を行った。

実施項目・実施体系

(1)-(ア)ギャラリートークリレー:特定期間に複数館の職員がギャラリートークを行い、相互に他館を紹介する。

(1)-(イ)美術館博物館学芸員等研修会:彫刻クリーニング専門家からメンテナンスのスキルを学び、市内外に多く点在する屋外彫刻の長期的保存の知識を深める。

(2)-(ア)ミュージアム解説ブック:タブレット端末で見られる作品解説のwebブックを作製し、市内の全児童生徒に配信する。

(2)-(イ)オンラインギャラリートーク:15館程の美術館・博物館と連携し、短編のギャラリートーク動画を作成、オンラインで公開する。

(3)-(ア)学校ミュージアム:美術館・博物館の資料を学校に持ち込み、学芸員等が解説を行う。現役アーティストにパフォーマンスをしてもらう。

(3)-(イ)連続講座:学芸員等による安曇野をテーマとした市民向けの連続講座を市内施設で行い、オンライン配信する。 (3)-(ウ)信州大学連携:博物館経営を学ぶ学生を対象に各館を巡るプログラムを組む。館所蔵の資料を大学に貸し出し、大学内で調査・展示を行う。

実施後の成果・効果等

実行委員会を2回、専門部会を3回実施したことにより、コロナ禍における問題、館の運営状況についても情報交換をし、話し合いを重ねることで、各館の問題解決につながった。コロナ対策により入館者との距離が取りづらかった時期を経、再びギャラリートークを再開し、リレー式で複数館回っていただく事で、広域に館を訪れることを促す機会を作ることができた。研修会においては、これまで行ってきたテーマとは異なり、新たに「保存・修復」について実践的学ぶ内容とした。学芸員のみならず、学生や市民も参加し、皆で作品を守る意識を芽生えさせる機会となった。小中学生がタブレット端末による学習を始めたことに伴い、ミュージアム解説ブックを作成し、今後デジタルコンテンツを活用の増加に対応していく第一歩となった。

 オンラインギャラリートークの動画制作では、学芸員が他館を訪れ紹介するという設定で行った。学芸員同士がトークを学びあう機会になるとともに、遠方にいる方へのよりわかりやすい情報提供につながった。

 学校ミュージアムでは、子どもたちが本物の作品を解説付きで学習し、アーティストの生き様にもふれ、地域の芸術文化への興味を促す機会となった。  連続講座では、発表を通した学芸員同士の資質向上となるのみならず、オンライン配信により大学生にも聴講していただくことができた。

事業実績(PDF)

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