地域課題対応支援事業
年度絞り込み
事業区分で絞り込み
No.11 守れ!文化財~モノとヒトに光を灯す~
実行委員会
「守れ!文化財~モノとヒトに光を灯す~」事業実行委員会
中核館
新潟県立歴史博物館
事業目的
博物館のチカラのみによるではなく、市民(ヒト)のチカラによって守り受け継ぎ、多くのヒトが関わってこそ文化財が守られるという、「守れ!文化財」の意識醸成を目的とする。そのため、日本初の公立盲聾学校である京都盲唖院(京都府立聾学校)と、日本で三番目の髙田盲学校をモデル事例として、その方策を検討する。また、資料群について、社会の側の理解を促進するために展示や図録の刊行などを行う。
①保存する
京都府立聾学校については、生徒とともに資料を活用したワークショップ、展示を行うことでまずは資料への理解を深める。そして、展示をつくる過程で、資料の取り扱いを学んだり、日常的な資料の点検へとつなげていく。
②活用する
髙田盲学校については、上越市立歴史博物館と連携しながら、ワークショップ等を実施し、活用していくなかで新しいコミュニティを創設する。
事業概要
①保存する
京都府立聾学校については、生徒とともに資料を活用したワークショップ、展示を行う。そのなかで資料の取り扱いを学ぶ。
②活用する
上越市立歴史博物館と連携しながら、ワークショップ等を実施し、活用していく。活用をするために資料目録を整備すると同時に、上越市の指定文化財にする。
③資料の公開
これらの資料群について、一般の理解を深めるべく展示を行う。今年度においては、資料集(パンフレット)を刊行する。
実施項目・実施体系
1.しょうがいに関わる資料の調査・活用事業
(1)資料の活用・公開
①ワークショップ(上越市・京都市)
②講演会(上越市)
(2)資料のパンフレット制作
①髙田盲学校調査・撮影
②京都盲唖院関係資料調査・撮影
③太陽の家資料調査・撮影
④川村義肢歴史資料調査・撮影
⑤調査・視察
⑥パンフレット検討会議
⑦事業パンフレットの作成
実施後の成果・効果等
①保存する
京都府立聾学校については、教員・生徒とともに資料を活用したワークショップを行った。資料を熟覧しつつ(対話型鑑賞)、写真等二次資料を活用してミニ展示空間を作成するワークショップをとおし、保存の意義の理解を図った。その中で、資料の取扱いについても説明し、貴重な資料の扱い方法についても理解を進められた。
②活用する
資料をもとにその周知を図る解説等を行うほか、単にそのモノだけにこだわることなく「障害」をキーワードとしたさまざまな「コト」の理解を進めるべく、身体障害者補助犬に関してのワークショップ(デモンストレーションなど)により「障害(者)」への理解を図り、多くの参加者に理解の共有がなされた。それも当該地域の大学との連携により学生にも共有され、つまり新たなコミュニティ形成のきっかけになったと考える。
③資料の公開
当事業にかかる資料群について、一般の理解を深めるべく上越のワークショップ時に高田盲学校資料の一部展示を実施、解説を行い、一般の理解のため相応に貢献できたと考える(感想に表れている)。また、当事業にかかる資料集(パンフレット)を刊行した。
事業実績(PDF)