令和6年度 ネットワークの形成による広域等課題対応支援事業
No.4 ジオパークネットワークを活用した展示と地域を結ぶ博物館機能強化事業
                実行委員会
糸魚川ジオパーク協議会ジオサイトの魅力発信実行委員会
中核館
糸魚川フォッサマグナミュージアム
事業目的
①巡回展のユニバーサルデザイン化
②巡回ノウハウの共有と蓄積を図る機会の創出
③観覧者の意識変容に関する情報の収集と分析
事業概要
上記の事業目的を達成するため、以下の事業を実施する。
① 巡回展のユニバーサルデザイン化
ハンズオン展示に関する研修会の開催、現地の様子を体験できる360°動画コンテンツの作成、英訳パネルおよびWEB ページの作成等を行い、巡回展示物のユニバーサルデザイン化を図る。
② 巡回ノウハウの共有と蓄積を図る機会の創出
研修会の開催、巡回展に合わせた関連イベントの開催、学会等での発表を通して、巡回展に係るノウハウの共有と蓄積を図る。
③ 観覧者の意識変容に関する情報の収集と分析
東京会場にてアンケート調査を実施し、観覧者のジオパークに対する関心度の変化等を分析する。
実施項目・実施体系
1.身体障がい者や外国人でも楽しめる展示物の追加
(1)ハンズオン展示研修会の開催
(2)英訳パネルおよび英語解説ページの作成
(3)ベトナムでの海外展示と効果検証
2.デジタルアーカイブの機能強化とコンテンツ拡充
(1)360°動画コンテンツの作成
(2)360°動画コンテンツの搭載作業
(3)デジタルアーカイブの公開と発信
3.観覧者への効果検証アンケート
(1)観覧者のサステナブルなマインド醸成を促す展示表現研修会の開催
(2)効果検証アンケートの実施
(3)効果検証アンケートの結果分析
4.巡回展および関連イベントの開催
(1)巡回展の開催
(2)関連イベントの開催
(3)報告書の作成・公開
実施後の成果・効果等
1.身体障がい者や外国人でも楽しめる展示物の追加
英訳パネルおよびWEB ページを作成できたことは成果となった。また、海外展示にて、英語展示を高く評価していただき、国際連携展示の作成について相談があった。
2.デジタルアーカイブの機能強化とコンテンツ拡充
令和5 年度に作成した複合型デジタルアーカイブに、現地の様子を体験できる360°動画を4本追加できたことは大きな成果となった。
3.観覧者への効果検証アンケート
東京会場にて533 人にアンケート調査を実施し、観覧者の79%が巡回展の内容に満足と回答した。また、実際にジオパークに足を運びたいと回答した方が99%、地球の歴史や岩石への興味・関心が高まったと回答した方が97%という結果となった。
4.巡回展および関連イベントの開催
令和6 年度は計16 の会場を巡回し、のべ13 万人以上の方が観覧した。また、計2回の研修会にのべ51 人の博物館・ジオパーク関係者が参加した。計3つの巡回会場で関連イベントを開催し、のべ7名の博物館・ジオパーク関係者を派遣することができた。