地域課題対応支援事業
年度絞り込み
事業区分で絞り込み
No.20 地域共創協学デジタル化基盤整備事業
実行委員会
地域共創協学デジタル化基盤整備事業実行委員会
中核館
九州大学総合研究博物館
事業目的
市民自らが地域の記憶や文化資源をデジタル化・データベース化したり発信したりすることができる技術や場を、博物館と市民がともに作り相互に協力し学ぶ「共創協学」により、涵養・整備することを目的とした。簡便なデジタル技術やワークショップ手法を、楽しく体験することをとおして、自らのまちの記憶や文化資源を記録・整理し発信・継承したり、具体的な課題の解決につなげられるようになることを目指した。
事業概要
市民を巻き込む仕組みとして、誰もがなれるボランタリーな参画者「まちの学芸員」を新たに立ち上げ、話題提供とデジタル技術のミニワークを織り込んだ募集説明会を経て、企画参画や自主企画も担った。同時に共創協学の仕掛けとして、取り扱うテーマを「人とまちの記憶」「まちの文化資源」「まちの課題」とし、音声アーカイブ、ワークショプ手法、デジタル技術を織り込んだプログラムの実施をとおして、博物館・市民相互の技術習得や関係構築を目指した。
実施項目・実施体系
I. 「まちの学芸員」事業:(1)募集説明会、(2)企画参画・自主企画活動
II. 共創協学事業:(1)人とまちの記憶:「博物館ラジオ」(音声アーカイブ)、(2)まちの文化資源:「まちdeミュージアム」(ワークショップ、デジタル共有)、(3)まちの課題:「緑のねっこワーク」(ワークショップ、動画作成、3D)
Ⅲ. その他:(1)実行委員会開催、(2)地域との連携体制の構築、(3)テキスト制作:『あなたもできる「まちの学芸員」活動チャレンジシリーズ デジタルツール編』、(4)レポート制作:『まちとつながる 地域共創協学ミュージアム 2023』
実施後の成果・効果等
◼︎地域共創協学人材である「まちの学芸員」への登録は30名となり、事業終了後もこの仕組みを継続することになった。地域共創協学ミュージアム基盤整備が一歩進んだといえる。◼︎個人の技量の差はあるものの、自らデジタルコンテンツを制作または編集し発信(=共有)できた人が参加者数の平均約3割、また3D技術における改善・比較・検証がなされたことを含め、博物館と市民双方における技術力の向上にある程度の成果がみられたといえる。一方で、当初計画していた既存プラットフォーム(Japan Searchなど)での公開は実現できておらず、地域共創協学デジタル基盤整備の今後の課題としたい。◼︎近隣地域の新規団体等への働きかけは当初計画より少数に留まったが、福岡県立図書館・福岡市東区役所などより具体的な内容で協働していく予定である。◼︎説明会で実践したミニワークの作業を復習したい方や、その場ではうまくいかなかった方々が、テキストブックを参照しながらもういちど確認・挑戦できるようになった。
事業実績(PDF)